新型コロナウィルス感染の拡大防止のため予定していた全ての 概観試論・研究会(Study Group)開催日を延期しています。現在、延期日時など再開は未定です。

  マイクロパブリッシング・プロジェクト
超 合 金 美 術 批 評 座 標 系

 
 
GALLERYAN ASUKAYAMAは、2018年8月25日(土)よりマイクロパブリッシング・プロジェクトの第一弾として、批評と対象との距離感を多角的に推し量り、そこから「日本美術史」なるものを前景化、あるいは背景化するべく “超合金美術批評座標系” という批評企画を始動いたします。
 
 
本プロジェクトの最終目的は美術批評家として活動している矢田滋をクリエイティブ・エディター(以下C・E)として迎えることで、敗戦から2000年代までの美術批評を振り返り『超合金美術批評座標系 敗戦後 日本現代美術批評 概観的試論①』の刊行を目指すものになります。 (但し、美術批評の見取り図を簡単におさらいする企画ではないので今回刊行する書籍内ではそれらが収まらない事は無論、承知しております。)
 
 
敗戦後、日本の美術批評は先進国における美術の在り方を映し出す鏡の役割と共に現在在る美術の個別性を意味づける役割を担ってきました。これまで、それらが横断的に外部性を以って考察され議論が行われてきていない訳ではないが、より今日的な問題に沿う形である種の意見集約の場や機会を設けより活発な美学・芸術論の議論が展開されてもよいのでは、そう私たちは考えました。
 
 
私たちは美術批評なるものの過去・現在を繋ぎ横断的な役割を担うことと本プロジェクトへ打ち込むという自負心はあるものの状況としては(超)低予算のなか書籍化を目指すためプロジェクト・サポーター (以下P・S) 兼 サポートエディター(以下S・E/別途アプリやSNSにて募集)を募ることで本プロジェクト予算へ充当します。具体的に刊行過程ではC・Eが監修と主な執筆を担当し、ギャラリアンディレクター(以下G・D)が企画・編集を務めます。また、所謂、一般的な書籍出版とは異なり書籍内容の精査を現在進行形で行う為に、前述の通り外部からの参加者(P・S及びS・E)を募り、目次ごとに座談会形式の概観試論・研究会(Study Group)を定期開催(アプリやSNSにて告知)します。特定の芸術運動や作品を対象に具体的な見識を以って取り上げられている幾多の言説を通し、これまで、そしてこれからの美術について語る上で重要な言葉を開発する必要性を唱えていきます。
 
 
詰まるところC・E矢田滋とG・D岡本とで敗戦後の”美術批評とは?” という素朴な疑問と向き合いながら本プロジェクト/出版活動が次代への啓蒙となることを信じ、更に研究会参加者の声などを真摯に受け止めることで、それらを彫啄的にまとめたものとなるのではないでしょうか。多くの方に本プロジェクトの目的、そしてその意義を知っていただきたいと思っております。所謂、商業ギャラリー発で時代に即したインディペンデント的な文藝書籍出版の可能性に挑戦します。
 
 
 

 
美術批評家 : 矢田 滋 / Shigeru Yada

アメリカ戦後美術が専門。19世紀末から20世紀美術、現代美術全般を研究。
1980年埼玉県生まれ
2007年 東京芸術大学大学院 美術研究科芸術学美学専攻終了

主な展覧会
2016年 逆三角関係展vol.15(新宿竹林閣)
2016年 逆三角関係展vol.32(新宿竹林閣)
2017年 切断芸術運動というシミュレーション・アート展(東京都美術館)
2017年美術批評家:矢田滋 / 美術家:生須芳英  ”完成に向かわず自画像を描こうとするもの”(企画:iori production)

主な著作
2016~17年 『終わりのある象徴主義と終わりのない象徴主義』(中心美術1~3号泥沼出版)
2016年 『芸術とデザインの遺伝子組み換え反対』の要請行動とステートメント
2017年 切断芸術運動のアーティストパンフレットの紹介文 (気体分子ギャラリー)
2017年『「今泉旋風」と『リトルボーイ』展の波及効果との類似点と差異』(完成に向かわず自画像を描こうとするもの展冊子)